道具のはなし

 みなさんおはようございます。
 ならべてくらべる現用AFVでございます。
 道具の話をします。

 自分の場合、塗装は缶スプレーで白サフを噴いておしまいなので、必然的に頻繁に行う作業はゲート処理です。現用AFVキットではガシガシと大量に小さい平面を出す必要があり、それにあたってなくてはならない道具は

唯一神「ヤスリスティックHARD-3丸型 #600 HT-302」

でございます。神。とにかく持ちやすいので疲れない。

貴重な戦略物資である唯一神

 似たような製品もいろいろ試したんですが今では3次曲面以外はヤスリがけはほぼこれしか使いません。ポイントはこのシリーズはベースが硬いせいか番目が1段荒めに感じるとこで実質400番として使っています。とにかく「これがないと死んじゃう」(某日本通ギタリスト風)感じです。
 最近かなり流通量が減ってきてるので危機感を覚えており、見かけたら買占めにならない程度になるべく確保するようにしています。お願いだからディスコン(終売)にしないでー。


 他に買ってよかったなというのはエッチングベンダですね。指で曲げるのに限界を感じたので導入したところもっと早く買っとけばよかったと後悔しました。サイズが用途に合わせてたくさんあるので余裕がある人はいろいろ買ってためしてみると良いのではないでしょうか。
 もう一つあってよかったのはたまたま家にあったノーブランドの彫刻刀で、平刀です。これはバリエーション展開したキットのモールドをこそぎ落とす指示があったときにデザインナイフが届かないところを処理するのに大活躍しています。

 キットを大量に素組むというのはわりと珍しいスタンスだと思うので参考にならないとは思いますが道具の話でした。

ジャパリハンヴィー #とは

  3月ごろにティーグルと比較するためにタミヤのM1025ハンヴィーを組んだのですが、組んだ後に魔が差して水性アクリルとアクリルガッシュで筆塗りした結果なにやらできたのがジャパリハンヴィーです。
(尚、ズヴェズダのティーグルは足回りからしてよくわからないので放置している模様)
バンパーのクリーム色がポイント


スピーカーの穴を塗ってあるのがポイント
  一部でそこそこ好評だったのでちょっと解説したいと思います。

M2も積んでるのだ

 組んだ後なんで限界がありますが、実は中も塗ってたんですよ。(どうでもいい情報)
 耳っぽいアレはエポパテをひねった後ノコで切ってサイズを調整しました。というか接着してなかったのかよ。はっきり言って耳があるとルーフが回転しないので邪魔なんですよね。

シャーシも赤いのだ

 こだわりポイントはデカールをそれなりに全部貼ったのとホイールのボルトを白くしたとこですかね…(ほんとどうでもいい)というかジャパリバスのホイールってあれボルト4個で止まっててめっちゃ不安になりませんか。
 これでパークを駆け回り40mmグレネードでパークの危機を救うのだ。(尚、無理だった模様)

TRUMPETERのT-84BM Oplotが届いたょ


 年末に遅延の予定だったT-84BMのキットが唐突に届いたのでイヤッホーイと喜びつつ、
ざっくりとキット内容を速報で紹介したいと思います。やはりシャーシ部分と足回りはT-80BVDと共通で、既に組んだことがある方ならふーんと特に驚く事もないと思います。
エッチングはT-84と共通でデカールは新規のものが入っています。

砲塔だょ(右はT-84のもの)

 砲塔はT-84の溶接砲塔をふまえつつ新規設計になっておりいろいろ新規コンポーネントに対応しています。車長用の全周サイトがわかりやすい違いですね。他にもイボイボが追加されてたりします。

車体前面装甲の比較だょ

  車体前面増加装甲のデザインはT-84から変更されていますが性能面の違いは想像しにくい意匠になっています。


新規ランナーその1

新規ランナーその1です。砲塔前面の空間装甲らしきパーツが窺えます。


新規ランナーその2

 スカートのパーツがT-84から完全新規になっていてそれ関連が多いです。
あと砲塔後部にバスルが追加されたのでそれ関連のパーツもこの辺のランナーに納まっています。


新規ランナーその3

 新規ランナーその3…か左はちょっと怪しいんですがOplotはとにかくスカートが異なるのでそれを取り付けるための金具などのパーツが新規ランナーとして追加されています。

 T-84をまだ組んでない方には何だかさっぱりな内容かもしれませんがそれは絶賛委託中の拙著を買って読んでいただければよろしいかと存じます。
買って
買って

疲れからか、不幸にもならべてくらべてしまう

 あのー、調べごとなどでネットをウロウロしているとたまに遭遇しますよね。
「世界の最強戦車ベスト10」みたいなやつ。
 私はあれを見るとウッとなるのでYOUTUBEでそれっぽいサムネイルを見かけたら片っ端からブロックしているのですが、今回それに近い企画を自責の念にかられつつやります。紙メディアにするほどでもないので。題して、

「90式ってレオ2A4のパクリなんですか?」
 本当になんで今更蒸し返すのかという感じですが、1/35のレオ2A4ってMENGが出す以前はレベルのキットしかなかったんじゃないでしょうか。ゲームのパッケージになったり、人気の割りにキット化される機会が乏しかった印象があります。
 まあ、攻撃機に乗っていたら識別できないくらいパッと見のシルエットは似ているんですが、普段攻撃機に乗る機会はないですし、C4i全盛の今の時代可視光で両者の識別に迫られる状況を想像しにくいので、細部を検証していきマッファイ。

ざっくりしたサイズ感はほぼ同じなんですよね…
・主砲
 同じです。そもそもここがケチのつき始めのような…。
同軸照準器の位置に合わせて砲口照合用のミラーの向きも違います。

・乗員配置と自動装填装置
 両者で一番大きな違いは乗員の人数で、90式は自動装填装置を採用しているので装填手がいません。つまりよく似た位置にある車長ハッチの左にあるハッチは90式が砲手ハッチなのに対してレオ2では装填手ハッチになっています。砲塔バスルの弾薬の配置も当然違うのでブローオフパネルの位置も異なります。レオ2のブローオフパネルがない部分は電子装備が入ってるみたいです。

・砲塔前面装甲
 レオ2(厳密にはAV以降ですが)では複合装甲ブロックがかなり矩形そのまんまですが90式は重量軽減のためかかなり細かく角度がついていて凝った形状になっています。レオ2A5以降は防楯が小型化してますが90式はこのままです。

・砲手サイトの位置
 レオパルト2では砲手は車長の前に座り砲手サイトはその前に位置しています。A4まででは低い位置、つまり全面装甲の切り欠きの部分にあったわけですが、これは防御上問題があり弱点であるとされA5以降では位置が上に上げられています。切り欠き自体はなぜか消滅していません。

側面だょ
・燃料タンクの配置
 レオ2はディーゼル燃料を防御力にするソ連戦車を参考にしたのか左右側面に燃料タンクがあります。90式の燃料タンクは…よくわからないので触れないほうがよさそうです。HEAT対策にはあまり利用していないようです。

後面だょ
・90式は後部にパワーパックの冷却ファンが垂直に3基ありレオ2とははっきり異なる意匠になっています。ほら違うんですよ(バンバン)
 関係ないですが74式の乗車体験でエンジングリル上の熱風がすごくて驚いた記憶があります。

結論:意識はしてると思うけどさんざん言われているように中身はちがうょ(ちがうょ)


あまり見かけないので砲塔を外した状態の90式を。
なんというか、生まれたままの姿というか、ゴテゴテしてないと不安になってきますよね。ターレットリング前面はそのままでいいのかなとかMEXASとかスラットアーマーを足したくなってくるのが人情というものです。90式MEXAS、見てみたい…


おまけ。WTMはけっこうキャラ付けというかデフォルメされてますよね。

T-90系のサイトをくらべるぞい


 はい、前回のT-72のサイト比較に引き続き、今回はT-90系のサイトの比較を行って参りたいと思います。
T-90 (TRUMPETER)
 T-90のレーザー距離計は1G46、暗視装置はTO1-KO1 BURAN PAです。同人誌で+TPN-4-49-23と書いてしまいました。おそらく誤りです(詳細不明)。車長用暗視サイトはPKN-4S「アガート-S」です。
T-90 (TRUMPETER)の砲塔インテリア
インテリアでは1G46のみパーツ化されています。車長側のパーツはおそらくPKN-4Sですね。 訂正です。TKN-4でした。

T-90A (MENG)
T-90Aのレーザー距離計は1G46、暗視装置は仏THALES製ESSAです。
T-90A (MENG)の砲塔インテリア
インテリアでは1G46、PKN-4Sに加え、これもTKN-4と思われます。小さいですがESSAがパーツ化されています。


T-90SA (TRUMPETER)
T-90S/SAはT-90Aと同様の構成のはずですが、インテリアでは暗視装置のコンポーネントが大きくなっています。理由は不明です。
T-90SA (TRUMPETER)の砲塔インテリア

T-90S Modernized (TRUMPETER)
トランペッターから最初にリリースされた方のT-90SMです。T-90MS Mod.2013の方ではありません。とはいえサイトに変更はないようで暗視装置はKALINA、レーザー距離計は
セカンダリで詳細な型番等は不明です。インテリアは大人の事情からか中は空でした。

 今後も同じネタをT-80系やT-55系でやりたいと思っています。

T-72系のサイトをくらべるぞい


 コミティア122で発表した新刊でありハリウッドでも話題騒然の拙著「ならべてくらべる現用AFV Mk.2」ですが、気付いたことがあったのでさっそく画像で内容を補足していきたいと思います。

  まずはT-72M1(TAMIYA)です。距離計はレーザー式のTPD-K1、暗視装置はTPN-1-49-23ですね。T-72ウラルやT-72Mの砲塔はハンガリーのガレージキットメーカーSBSModelから出ていてかなりよい感じだと思います。



次にT-72B(TRUMPETER)ですが距離計はTPD-K1Mです。暗視サイトを1K13-49と書いてしまいましたが組んだのはおそらくTPN-3-49で、1K13-49ではありません。訂正いたします。キットはコンパチで2種から自由に選べますが、インストで一切解説してくれないところに虎坂すみれ(愛称:とらぺ)さんのツンを感じます。誰だよ。

これです。


 インテリアにもパーツがあるのですが距離計の方のコンポーネントのみパーツ化されています。TPD-K1Mとも1G42とも違う形状のようで同定はできませんでした。
車長側にはTKN-3っぽいサイトがあります。




 T-72B3(MENG)の暗視装置はSOSNA-Uですが一回り大きいのが特徴です。
インテリアパーツは距離計は1A40-1っぽい 訂正です。1G42ですね。暗視装置はよくわかりませんでした。小さいところはSOSNA-Uと同じなんですが形状が異なります。




T-72M4CZ(TRUMPETER)ではTURMS-Tに統合されてるのでこういう感じになっています。シリア政府軍のアレは光学式のTPD-2-49の外見が残ってますが、あれは光路が天井を通る構造なので内部はどうなってるんですかね…このキットの中身は空でインテリアパーツはありません。

宣伝です。
ならべてくらべる現用AFV Mk.2、とらのあな様にて絶賛委託中なので一人グラハム数部ぐらい買っていただけると私が喜びます。買って。こちとら生活がかかってるんだ。(こんなものに生活をかけるな)
買って
買って

ならべてくらべるT-64

 以前「ならべてくらべる現用AFV」でよく調べずに「SKIFのT-64BVはなんかサイズが変」と
書いちゃったものの特にこれといった根拠もなかったのでせっかくトラペのT-64 Mod.1972を組んだのでくらべてみました。




 結論:うん、SKIF、なんかごめん…だいたいあってた。
というかT-64がこんなに小さいという認識自体なかったんですが。
 ただやっぱり砲塔の形状は全体的に変で、変です。(細かく説明しづらい)手元にトラペのT-64B Mod.1984があるのでそれを組んだらまた比較検証したいと思います。
 ヒケが大きい樹脂なのにそれを無視した設計なので「全体的に縮んでる気がする」
という記述はやはり間違ってないと思います。
 インストもキット同様かなり抽象的で印刷の質のすごさや各国解説文が「ウクライナ語とロシア語の間にドイツ語と英語が挟んであって最大限距離をとっている」あたり味わいがありかなり楽しめます。

 東欧ド田舎玩具感をキット全体で楽しめるのがSKIFのいいところですね。

C101告知

  お世話になっております。特に何もなければC101にサークル参加の予定です。 当日は対戦よろしくお願いいたします。plaxma_y